ヒアルロン酸をベースにした注入剤を集めてみました。

加齢とともに減少する保水成分の「ヒアルロン酸」をシワ・たるみ・窪みに注入することで盛り上げる審美的施術です。

ヒアルロン酸は私たちの体の中に普遍的に含まれている「生体高分子(複合糖質)」物質で、細胞外マトリックスの主成分として知られてい ます。ヒアルロン酸は粘度が高く細かいシワには不向きである一方、ボリュームがほしい場合にはコラーゲンよりは有利であるとされています。

米国コロンビア大学眼科学教室で生化学の研究をしていたKarl Meyer氏とJohn Palmer氏によって、1934年に牛の目の硝子体から それまで知られていなかった未知の多糖体を分離しました。それがヒアルロン酸です。

私達の体内で最も多くヒアルロン酸が含まれている部位は「皮膚」で、真皮と表皮の両方に存在します。成人では平均7〜8グラム、体全体の ヒアルロン酸の実に50%を占めています。 ところがこのヒアルロン酸は加齢とともに減少していき、成人の皮膚に含まれるヒアルロン酸の量は赤ちゃんの20分の1と言われています。 このヒアルロン酸は、生体の水分を保つ上で非常に重要な働きをしていて、ヒアルロン酸1gあたり6,000ml(1リットルのペットボトル6本分)の 水分を保持することができます。この優れた保水性が、私達の肌に潤いを与えています。

ヒアルロン酸は100%吸収するとも言われていますが実際には、同じ部位に何度も注入すると硬くしこりのような状態になってしまうようです。 回数を重ねている人は、行きつけのクリニックの指示に従って注入することを推奨します。

ヒアルロン酸注入について相談するにはこちらから

レスチレン(RESTYLANE)

レスチレンはスウェーデンに本社を置くQ-Med社の製品で、バクテリア発酵によって生合成的に生産され化学的に安定化された 非動物性のゲル状のヒアルロン酸です。

レスチレン製品はゲル粒子のサイズによって、「RESTYLANE Perlane」「RESTYLANE」 「RESTYLANE Touch」の3製品が販売されています。

RESTYLANE」は米国FDAによって皮膚の注入物として承認(2003年12月)を得ている安全性の高い製品です。 「RESTYLANE Perlane」はFDAの承認が取れていないため米国での使用は行えないようです(2005年7月時点)。「RESTYLANE Touch」は不明です。

持続効果は注入医師の技術や患者の皮膚・生活環境・年齢などで異なりますが、メーカーの資料では6ヶ月〜1ヵ年くらいは効果が持続する としています。注入後2〜4週間後にタッチアップ処理を行うことで、持続期間はさらに延びるとしています。 レスチレンは徐々に分解されますので、都度再注入を行う必要があります。

なお、製造メーカーであるQ-Med社の情報では、このレスチレン3製品群と他の注入剤との併用及び永久に残る注入物があるエリアへの注入は するべきではないとしています。

レスチレンの種類と仕様(メーカー資料より)
- RESTYLANE Perlane RESTYLANE RESTYLANE Touch
構成 20mg/mlのヒアルロン酸 20mg/mlのヒアルロン酸 20mg/mlのヒアルロン酸
1mlあたりのゲル粒子の概数 10,000 100,000 500,000
推奨される注入部位 折り目部分:鼻唇溝・頬やアゴなどの輪郭、口唇 しわ部分:眉間・口周りなど、口唇 細いしわ:表情ジワ、眼窩エリアや口周りなど
注入位置 真皮の深い層、皮下組織の表層 真皮の中央層 真皮の上層
1シリンジあたりの量 1.0ml 1.0ml/0.5ml 0.5ml
針のサイズ 27G 30G 30G

*レスチレン製品はそれぞれ、ガラス製のシリンジ(注射器)にあらかじめ入れられた状態で納品されます。針も同梱されています。

*製品ごとに推奨される注入位置は異なっています。これは、小さすぎるゲル粒子の製品を深部に注入すると組織のなかに入り込んで しまい効果が得られない恐れがあり、大きすぎるゲル粒子を表層部分に注入すると凸凹になる可能性があるからです。

ヒラフォーム(Hylaform)

「Hylaform」製品はジャンザイム社(genzyme)の製品で販売権はInamed社が持っています。 雄の雛鳥の鶏冠(とさか)から抽出したヒアルロン酸で作られているものです。

Hylaform」「Hylaform Plus」「Hylaform Fine Line」の3種類があります。

Hylaform」「Hylaform Plus」は米国FDAによって皮膚の注入物として承認(2003年12月)を得ている安全性の高い製品です。 「Hylaform Fine Line」はFDAの承認が取れていないため米国での使用は行えないようです(2005年7月時点)。

(Captique)

ジャンザイム社(genzyme)の製品で販売権はInamed社が持っています。米国FDAによって皮膚の注入物として承認(2004年12月)を得ている安全性 の高い製品です。

genzyme社が公表している資料によると「Hylaform」は「Restylane」と同じ製造過程で作られた同様の作用を持つ非動物性の製品で、 「Restylane」よりもソフトなヒアルロン酸であり、注入における痛みや腫れ、打ち身のようなアザの発生が少ないと書いています。

ジュビダーム(Juvederm)

2004年1月より製造メーカーであるCorneal GroupのLEA Derm社(フランス、Paris)とフィラー流通大手のInamed社の協定により、 主たる販売ライセンスはInamed社のものとなっています。 バクテリア発酵によって生合成的に生産され化学的に安定化された非動物性のヒアルロン酸です。

Juvederm18」「Juvederm24」「Juvederm30」の3種類があります。

Inamed社扱いのジュビダームは、同社が独占販売権を取得できなかったフランス、スペイン、英国、イタリア、ドイツ、スイスなど においては「Hydrafill」という名称に変えて流通させています。

ロフィレン(Rofilan Hylan Gel)/レヴィダーム(Reviderm-Inra)

Rofil Medical international N.V.社(オランダ)の製品です。 「Artecoll(アーテコール)」「Reviderm Intra」「Rofilan Hylan Gel」の3種類があります。

Reviderm Intra」は非動物性のヒアルロン酸のジェルにビーズ状にデキストランが結びつた製品です。 生体分解性があるとメーカーの資料には書いてあります。 デキストランは砂糖より合成される多糖類で食物繊維としての機能を有するほか、医療用途では血漿増量剤として使用されています。

Artecoll」は非生体分解性のポリメタクリル酸メチル(アクリル樹脂/PMMA)を3.5%牛のコラーゲン溶液に混ぜた製品です。

Rofilan Hylan Gel」はヒアルロン酸のみによって作られています。製造方法は不明です。

(AcHyal)

明治製菓がスペインの製薬会社TEDECと合弁で設立したTEDEC-MEIJI Pharmaceutical社の製品ですが、詳細は不明です。

ダーマライブ(DermaLive)/ダーマディ−プ(DermaDeep)

フランスのDermatech社の製品で、非動物性のヒアルロン酸(60%)にアクリルハイドロジェルが40%含まれています。

このページの最終改定:2005年07月31日

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