ちょうどこのページを改定しているときに、「美容外科の折り込み広告の90.6%に問題(日本広告審査機構2006年04月02日)」という新聞記事が出ました。
社団法人日本広告審査機構(JARO)が、新聞の折り込み広告における「美容外科」の不適正な実態についてのモニター調査の結果を発表した。
この調査期間に新聞に折り込まれていた美容外科の折り込み広告のうち、9割が「法違反・説明不足、誤認の恐れのある表記」として指摘された。
調査対象は昨年10月〜12月までの3ヶ月間に、東京・千葉・神奈川・埼玉の4地区の新聞に折り込まれていた7,453枚の広告。 このなかに美容外科の広告が32枚(0.4%)折り込まれており、うち29枚(90.6%)が不適切と指摘された。
上記の調査は「折込広告」というれっきとした「広告」ですから、その目的は対象とするクリニックへの集客にあることは誰の眼にも明らかであり、僕はあまり否定的な見方はしていません。
僕が大きな問題だと考えるのは、「医療情報」のふりをした「広告」が氾濫している事柄についてです。本来は「広告」のはずなのに、 僕が見ても一見「広告」とわからないものが多く存在しています。これは「倫理観」がなさすぎます。
基本的にどんな情報の媒体もそうですが、情報には「中立」というものが存在しにくい環境があります。「中立」に近い意識で書くというのはありえます。 たいがいにおいて、発信者側に入ってくる情報には正反対の立場からの情報が入ってきます。「この治療法は素晴らしい。いやいや、この治療法は最悪だ。」「このドクターは腕がいい。いやいや、 それは過去のことでもう今では通用しない。」などなど、両極端の情報が入ってくることが非常に多くあります。
僕たちはそれらの情報のうちから一方の情報を重視し、先入観を持って取材を進めていきます。だから、基本的に「中立」を謳っていても、 完全な「中立」になりにくいのです。
情報を選別しないで両極端の情報をそのまま掲載しているのが「2ちゃんねる」などに代表される「匿名性のクチコミ」掲示板です。
匿名性であることから、クリニック側の宣伝に利用されることも多く、僕が知っているライターは複数のクリニックの依頼を受けて「2ちゃんねる」 などのクチコミサイトを、あたかも株のデイトレーダーのように毎日ながめ、依頼元のクリニックに有利な情報を様々なパソコン環境から書き込み、 ライバルクリニックの悪口を書くという低レベルな仕事を請け負っています。
こういったことを考えると、決してクチコミ情報で評価の高いクリニックですら、信頼するわけには行かない悲しい実態ですが、 「2ちゃんねる」のような誰でも発言できる環境は、ある意味非常に貴重な存在だと思いますし、利用方法さえ誤らなければとても 有益な選択ツールになり得るものと思っています。
ただし、投稿されている情報を鵜呑みにする人、情報を噛み砕いて選別する能力の劣る人は、こういった匿名性の掲示板の使用は危険です。
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このページの最終改定:2006年04月20日
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